『微愛』

正月映画のラストを飾るのは『智取威虎山』と共に
クリスマス・イブに公開された『微愛』。
今年正月映画を撮らなかった馮小剛に代わり、華誼兄弟
が贈る正月映画の監督はなんと顧長衛。

『孔雀』『立春』など地味ながら珠玉のような文芸作品を撮り、
中国オールスター総出演とはいえ、エイズ村を描いた閻連科
の小説を映画化した『最愛』に続いて、なんとラブ・コメという
から意外中の意外。
でも、これが今年観たコメディの中では一番の出来かもと
いう良質のコメディでした。

物語は映画界入りを目指す20代30代の「北漂」(地方から
北京に出て来て、夢を追って奮闘している若者たち)を
描いたもので、中心となるのはアンジェラ・ベイビーと陳赫。
アンジェラ・ベイビーは最近主演作が目白押しですね。
数年前に日本映画に売り込もうとしていたエージェントに
頼まれて、日本人の役なので彼女の日本語の台詞のレッ
スンをしたことがあります。
実物も本当に人形のように可愛かった。
演技も決して下手ではない。可愛すぎて損してると思うが。
陳赫はまったく知らなかった。なんだか渥美清に似た顔立ち
で、彼が主役というのが不思議な感じ。ルームメイトを演じる
張魯一や曹璐のほうがイケメン。

でも、さすがは監督が元名カメラマンのせいかゲストが豪華
で、姜武、文章、王姫、監督夫人の蒋雯麗らが、ほんの数カ
ットで出演している。
姜武には兄の姜文と絡ませたギャクを言わせ、『一歩之遥』
のタイトルまでネタにしている。
文章はアンジェラ・ベイビー相手に、うわさの彼の黄暁明の
名前をネタにギャグを言っているが
いずれのギャグも滑ってなくて、顧長衛ってこんなにお茶目な
人だったっけ?と感心。
インド映画のように突然マンションの屋上でアンジェラが踊り
だすシーンもあるかと思えば、映画業界の裏話をふんだんに
盛り込むなど、30代の監督の作品と言ってもいいぐらいだ。

そして、タイトルの『微愛』とは単に前作『最愛』にかけたのか
と思っていたら、いまの若い人たちの恋愛の、微信を使った
出会いから進行を描いているからなのねえ。
ちなみに微信はLINEのようなSNSで、非常に便利なツール。
顧長衛、若返ったのか?


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この記事へのコメント

冷汗
2015年01月16日 07:34
この中国の渥美清は、愛情公寓というドラマに出ていて、とても人気があります。私の友人もこのドラマに特別な感情を持っています。匆匆那年にもちょっと出てましたね。
マダム・チャン
2015年01月16日 07:44
そうなんですってね。後で調べて分かりました。しかも、彼はお父さんが陳凱歌という従兄弟なんですね。そう言えば、なんとなく似たところも。でも、陳凱歌話渥美清には全然似てませんが。
あと、書いた後でハマった『奔跑吧兄弟』という娯楽番組に彼もアンジェラベイビーも出ていて、2人の素顔のキャラがとても好感が持てました。

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