マダム・チャンの日記

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help RSS 金鶏奨とTIFFと中国映画週間

<<   作成日時 : 2011/10/24 08:08   >>

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何しろこの3つが同時に開催中なので、TIFFで通訳をするかたわら、
その合間に中国映画週間で見られるものは見て、
ネットで金鶏奨をチェックするという忙しさ。
22日の初日は日比谷シャンテで『あの頃、君を追いかけた』の
九把刀監督、主演の柯震東、陳妍希の舞台挨拶の通訳のあと、
客席で日本語字幕入りで映画を改めて鑑賞、
有楽町スバル座で上映されている中国映画週間に回り、
ジェイコブ・チャンが北海道と横浜でロケしたという『肩の上の蝶』を
鑑賞。

うーん、何というか実写部分は盛りこみすぎで、CGアニメはまるで
昔のディズニーか。
そして、花粉や虫のせいだけではなく、なんともこそばゆい映画だった。
でも、スクリーンでグイ・ルンメイちゃんを見られただけで良しとしよう。
ルンメイちゃん、まだまだ高校生役もいけます。
(レオン・ダイと別れたって本当かな?)
舞台挨拶に来てくれのは3人のヒロインのうちの1人で、陳坤の恋人役
を演じた江一燕。
陸川の『南京! 南京!』では、同胞の素人の女性たちを日本軍の毒牙から
守るため、慰安婦となることを志願する娼婦役の演技が素晴らしかった
けれど、この『肩の上の蝶』を見ると、なんだか徐静蕾のミニ版というぐら
いによく似ている。
中国ではドイツとの合作の『爱疯了』(iphoneにかけている)が
が近々公開予定で最近結構注目されている女優さんである。

そして、22日に行われた金鶏奨授賞式の動画がupされた昨日の朝は、
『あの頃』のマスコミ取材の通訳のために六本木に行く途中のスタバで
眠気覚ましに(前の晩は大学の恩師の喜寿のお祝いの会がり、
夜中に帰宅したので)エスプレッソをドッピオで飲みながら、
iphoneの捜狐娯楽アプリでチェック。

中国のアカデミー賞とも言うべき金鶏奨は1950年代から続いている
伝統ある映画賞で、映画評論家や映画監督などの専門家が選ぶため、
『大衆電影』の読者投票で行われる人気投票的な百花奨に比べると、
プロとして受賞は光栄な賞と言われている。
90年代からは金鶏と百花奨授賞式は同時主催になり、
2005年からはさらに金鶏奨と百花奨を1年交代で開催するようになり、
そのため、それぞれのノミネート対象作品は2年分にまたがることとな
った。なので、作品によっては「え、いまごろ?」という感じがどうしても
ぬぐえないことも多い。

授賞式そのものも毎回、中国の各地で行われていて、
その土地出身の女優が映画祭大使に選ばれる。
今年は安徽省の合肥で行われたため、当地出身の趙薇が映画祭大使。
授賞式の司会は人民芸術劇院の俳優の呉剛が務めた。
東京国際映画祭のアジアの風で上映される『備えあれば』の主演男優だ。
『花の生涯 梅蘭芳』では老優十三燕の付き人の腰ぎんちゃくのような
費ニ爺を演じていた人、と言えば、ああ、あの人と分かる人もいるかも。
昨日は、たまたま、その『備えあれば』のQAの通訳だったので、
許伝海監督に、
「呉剛は金鶏奨の司会で来られなかったの?」と聞くと、
「そうなんだよ、それさえなければ岳秀清と夫婦で来るはずだった
んだけどね」と言っていた。
残念。2人にも会いたかった。

でも、『備えあれば』のヒロイン役の張馨予は現在撮影中の合間を縫って、
一泊二日で参加してくれた。シャンテでのQAが終了するや、そのまま着換
えてスーツケースを持って成田に直行。
そこまでして来てくれたなんて、本当にありがたい。ご苦労さま。
映画の中でも妖艶できれいだが、会った本人はもっと清潔感のある美しさ。
馮小剛の『非誠勿擾2』では「北極の氷が溶けたら、ペンギンちゃんが死ん
じゃう」と嘆く環境保護大使のおバカ女優役を演じていたけど、
『備えあれば』でも、美人だけどちょっと足りない?、というキャラ。
でも、本人はずっと聡明な感じです。

話を金鶏奨に戻すと、結果は下馬評の高かった『唐山大地震』や『鋼のピアノ』
国を挙げた超大作『建国大業』を抑えて、
なぜか、映画としては散々の出来(と言われている)の中国宇宙事業の英雄
たちを描いた『飛天』が最優秀賞を受賞した。
これには、それはないんじゃないの? という不満の声もしきり。
"天宮一号"の発射に成功したご祝儀か? と。
それでも、『鋼のピアノ』は審査員特別賞を受賞した。
去年の東京国際映画祭でも、この『鋼のピアノ』を抑えて、なぜか『観音山』が
入賞したが、中国では圧倒的に『鋼のピアノ』の評価のほうが高い。私も同感。
でも、国内での興収は、『観音山』は范冰冰と李玉監督とのディープキス効果
のせいか、1100万元とそこそこだったのに、
『鋼のピアノ』はわずか500万元だったらしい。

主演男優賞は『秋喜』の『1911』で袁世凱を演じている孫淳に、
主演女優賞は先週のNHKアジアフィルムフェスティバルで上映された
『大草原の母』の娜仁花に。
娜仁花はこれで華表奨との二冠を制した。
主演女優賞のプレゼンテーターの斯琴高娃の髪型とファッションに
ちょっとギョッ。初めは誰だか分からなかった。
賞状授与役で『再会の食卓』のリサ・ルーさんも登場。
ということは、リサさん、今年はTIFFには来てくれないのね。
助演男優賞はその『再会の食卓』でリサ・ルーさんの二番目の夫を演じた
徐才根。
助演女優賞、個人的には『玩酷青春』の口数の減らないお祖母ちゃんを
演じた李濱にあげたかったが、『驚沙』の国家に。

最優秀撮影賞は中国映画週間で上映中の『愛のしるし』の孫明が受賞。
フォ・ジエンチー監督の『山の郵便配達』『故郷の香り』『初恋の想い出』
『台北に降る雪』などの美しい映像はすべて彼の手によるものだ。
これは、何としてでも『愛のしるし』も観に行かなくては。
実は22日にショーン・ドウとトン・ジエの舞台挨拶目当てですでに初回の
上映を見た私の友人たちには、暗くてつまらない映画と散々の評判なの
だが、次回上映の26日は東京国際映画祭の仕事が入っていないので、
本当は中休みを取りたいところではあるものの、頑張って見に行くつもり。

金鶏奨は、ここのところ、どの賞もダブル受賞が多く、黄味が2つ入った卵を産む
鶏と揶揄されていたのだが、今年はすべての項目でシンプルな受賞となった。
だけど、東京国際映画祭と中国映画週間と金鶏奨がまったく同時期の開催だと、
中国のスターも芸能マスコミもTIFFの上映に大挙して来てくれないから、
どうなのかなあ。
例年わざわざ中国から取材に来ていたCCTVも新浪も今年はまだ見かけてない。
昨日、TIFFの取材で見かけた中国メディアは騰信と鳳凰娯楽と雑誌「看電影」
だけ。
でも、この3つの中国からの媒体プラス日中通信社の合同で行われた
『あの頃、君を追いかけた』の取材に同席させてもらったが、
なかなか面白かった。

実は九把刀監督の高校時代からの想い人である本物の沈佳宜は
夫の駐在に伴って、中国にいるので、この映画をまだ見てはいないのだそう。
中国の検閲に通って、中国で公開されて初めて彼女に見てもらえるというわけ。
でも、検閲を通すために「マスをかく」シーンを削除しろともし言われたら、
中国で上映できなくてもいい、と監督。
さあて、果たしてあれらのシーンを電影局が通すかどうか。
でも、「打手槍」の漫画的表現が何を表しているのか分からずに通してしまう
可能性もあるのでは? 
だって、『譲子弾飛』も暗喩に気づかず(?)通したぐらいだから。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
22日の『あの頃、君を追いかけた』と24日の『転山』でマダムをお見かけしました。
『あの頃、君を追いかけた』はQ&A目当てで24日も見たのですが、Q&Aって難しいなーと感じました。
質問以外のこと(仕事をさぼって見に来ているとか、台湾で見て面白かったからまた見に来たとか…)を話したがる人が多くて、
興味深い質問が出る前に時間切れになってしまいました。

あと『転山』のQ&Aで出演者・スタッフがしきりに「もうひとりのプロデューサーが来られなくて残念だ」と言っていましたが、
誰一人主役の張書豪くんがいないことに触れていませんでしたね。
なんとなく不自然な感じがしましたが考えすぎでしょうか?
tomo
2011/10/26 11:25
QAはフォトセッションも含めて30分と時間が
限られているので個人的な感想は極力控えて
他の観客のためにも質問だけに絞って欲しい
ですよね。でも、だいぶ良くなったと思いま
すよ。以前は延々としゃべる人がいましたか
ら。

張書豪君は明日は来場予定だからではないで
しょうか。タオ・クンさんはドキュメントの
不備で、と言ってたから、ビザが間に合わな
かったので、残念と言っていたのでしょうね。
マダム・チャン
2011/10/26 21:36

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