底辺から走り出せ

東京国際映画祭、今年は観客として。
一本目は『底辺から走り出せ』、認知症の母親と暮らす
かつて大ヒット作のあるらしい中年ロッカーの話です。

中年になり、音楽からは足を洗ったロッカーを演じるのが
実際に元黒豹のボーカルだという秦勇。なので歌はめちゃ
くちゃ上手い。
もっとも私は黒豹と言えば竇唯(言わずと知れたフェイ・ウォン
の元旦那、娘の竇靖童は父親そっくり)なので、
実は秦勇は知らなかったのですが、今回通訳を担当した鮑さんによれば
竇唯が抜けた後のボーカルだったのだそう。

秦勇は歌手にしては、なかなかいい味出してたけど
一緒に見た友だちがドキュメンタリー監督の班忠義さんに似てると
言ってからは、班さんにしか見えなくなって困った。
『ガイサンシーの娘』『亡命』など硬派な作品の監督さんね。

ストーリーは司会のYさんが言うように男性の視点よりだと思いました。
ロッカーが付き合ってる女性が物分り良すぎ(笑) 
男の理想の女性すぎて、女から見るともっとドロドロした
部分を描いて欲しいなと少し物足りない。
演じる女優さんも老けメイクしてるけど肌がとてもきれいで
結構若そう。QAに現れた彼女を見て、やっぱり若いと思ってしまった。
これ、もっと年相応の女優さんがやればリアルで身に迫る
ものがあったろうなあ、と。


映画は確かに胸を打つ部分もあり
好感は持てるけど
なんか映画祭作品にしては通俗映画寄りだよなあと思って観てたら
電影頻道(映画チャンネル)の製作。
つまりテレビ映画なんですね。納得。
実は知り合いの作品でもっと映画祭的映画というか
芸術映画志向の作品を押していたのに落選したので
これに負けたのかと複雑な気持ちに。
ここ数年の映画祭の中国映画の選定基準が私にはイマイチ納得いかない
点があるのは否めません。

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