都挺好

中国で大ヒット放映中の家庭劇、今の中国家庭の現実と
日本と違う中国の伝統的親子関係がとてもリアルで面白い。

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ソファに座っているのが父親役の倪大紅。
国家話劇院の俳優で、『活きる』をはじめとする張芸謀の映画に
何本か出てるので名は知らなくても顔になじみがあるかも。
2人の息子、次男役の郭京飛は最近人気のある俳優で、
今回はどうしようもないマザコン身勝手親のスネかじり男を
生き生きと楽しげに演じている。
末っ子のひとり娘が姚晨。
始まってすぐに亡くなる母を演じるのが倪大紅の斜め後ろの陳瑾。
そういえば、この2人は『王妃の紋章』でも殿医夫婦役を演じてた。
『唐山大地震』では養母役、顔立ちのせいか、酷薄な愛薄い母親役
を演じることが多く、今回も息子は可愛がるのに、娘に異様に冷淡残忍で
(その理由は死んでかなり経ってから分かるが、不甲斐ない夫に愛想を
つかして知り合った医師と息子2人を置いて出しようとした時に
妊娠していると分かるのが末娘の姚晨だったのだ)
兄2人には無理して金を注ぎこむのに自分には参考書もろくに買って
くれない母と母のいいなりの父に絶望した姚晨は高校卒業と同時に
家を出て自立、
ビジネスで成功するが、父親や兄たちに愛情は感じてない。

後ろの長男の嫁が高露、今回初めて知ったけど、なかなかいい女優。
俺は長男だから、と自分の力以上に一家のことを援助しようとする夫に
歯ぎしりしている折、留学先のアメリカでそのまま働いていた夫が
現地企業にリストラされ、なかなか再就職先がなかったのを兄嫁に聞いて
知った姚晨が兄に内緒で中国人の経営する米企業に就職先を世話するが、
上海に単身長期駐在せざるを得ず、妻子とは別居生活になるという
日本でもよく聞くパターン。

次男の嫁を演じるのが李念。
大評判になりすぎて脱皮がなかなかできなかった『蝸居』の海藻役は
もう10年前になるか。
30歳を過ぎても可憐さは相変わらずで、でも年相応の安定感が演技に
あり、どうしようもない夫に愛想尽かして離婚するものの、という揺れ動く
心情をよく出していて、
姚晨とこの2人の兄嫁のシスターフッドはドラマの一服の清涼剤に
なっている。
(というか一家の男3人がダメ男過ぎてイラつくんだけど)

姚晨行きつけの料理屋の経営者で恋人が後列中央の台湾のトニー・ヤン、
姚晨のビジネスの伯楽のドラ息子が彭昱暢と、脇を固める俳優も豪華。

しかし、連れ合いが死んだ老父が独りになったといってもまだ60代前半なのに、
子がマンションは買ってやるわ、生活のすべてを面倒見る家政婦は雇ってやるわ、
中国人の親孝行って本当に理解不能である。それを当然のこととする親も。
そして、この家政婦が独り暮らしの老父と結婚するというパターンが
現実でも結構多いらしく、
小説でもそんな話をいくつか読んだことがあったが、
このドラマも40話以降はこの問題で蜂の巣をつついたような騒ぎになる。

舞台は蘇州、というのだけど、こんな近代的な大都会になってしまったのか。



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