『找到NI』

遅ればせながら偶然YOUTUBEで見つけて鑑賞。
上海国際映画祭、金馬奨でも馬伊利、姚晨の2人の主演女優が
ノミネートされて話題になった呂楽監督の作品。


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弁護士の姚晨は2歳の娘の養育権をめぐって自らも夫と協議離婚調停中だが
裁判では女ができて離婚を申し出た男を弁護している。、
その男の妻は高学歴なのに夫のために専業主婦になったため、離婚となると
経済力がないので親権も養育権も剥奪されかけている。その女性に
「同じ女性なら分かるはず」と責められると姚晨は
「女として同情はするけど職業だからこうするしかない。私はそうならないために
必死で働いているのよ」と言う。

このあたりの姚晨は『捜索』でも見たいわゆる「女強人」で彼女らしい
役どころ。
実は私もこういう考えをずっと持っていて、シングルマザーで生活保護とか、
自助努力が足りないとずっと思っていた。その気になれば何をしたって働けるし、
子どもを養えるでしょ、若いのに専業主婦になんかなって経済的に自立して
ないからよとずっと思っていた(今も半分はそう思っている)

その姚晨が雇った住込みの家政婦兼子守りが馬伊利。
これがもう初めは本当に馬伊利?と信じられないほどの見事な化けっぷり。

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馬伊利演じる孫芳は田舎から出てきて働いている先で知り合った男と結婚するが
新婚初夜に殴るようなDV男で生まれてきた娘が肝臓が悪く長く生きられないと知ると
治療費や入院費も出さないような男。
入院費が払えず追い出された病院は姚晨の離婚調停中の夫の務める病院で
孫芳の娘のペッドには急病で担ぎ込まれた姚晨の娘の多多が入院する。
たまたま落ちた姚晨の夫の名刺を拾い、あとで娘の死後、この名刺を頼りに
姚晨の家の家政婦になるわけだから、病院の時点で私は孫芳の復讐劇だなと
思った。

案の定、姚晨が付き合いの酒で遅くなって帰ると孫芳と娘の姿がなく
男の声で金を脅迫する電話がかかる。
もっともこれは孫芳の元夫ではなく、酒場で働いていた時に知り合う
チンピラでこの男から肝臓移植の話を聞いたりもしていた。
ここで私がよく分からなかったのは、孫芳の娘は死んでいるのだから
肝臓移植のための誘拐ではなく、単に借金を返すための誘拐だったのか
多多を娘の代わりに自分で育てようとしたのかそのへんが分かりづらかった。
が、その後、
まとわりついてきた元夫をふりはらおうとしてビール瓶で殴り殺してしまい
車ごと火をつけてしまったことを姚晨に打ち明けようとしても、姚晨は
忙しく家政婦の話に耳を傾ける余裕がなかったことが分かる。
逃避行に情の移った多多を連れて逃げたというのが真相であった。

結果は孫芳が多多を抱いてフェリーで逃げようとしているところを追い詰められるが、
必死で子供を返してという姚晨の姿に孫芳は最後は多多を返し、
自分は海に身投げして死ぬ。
姚晨はその後、例の担当する離婚訴訟で自分の弁護人である夫ではなく
高学歴専業主婦だった妻に養育権を認めるように陳述して映画は終わる。

重い映画だった。
中国の女性の、経済的に恵まれていてもいなくても生きづらさを描いていると評価する
声が多く、私もこういう映画が最近は中国にも出てきたかと感慨深かったが、
日本だって女性が置かれている状況はたいして変わらない。
男と同じくバリバリ働こうが、妻として家庭第一になろうが、いずれにしても女は何かを
犠牲にしているのが現実である。









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