東京国際映画祭1日目

昨日から東京国際映画祭での仕事が始動。
私はアジアの未来の『少年バビロン』の通訳をし
コンペ作の『僕の桃色の夢』のプレス試写と記者会見を
鑑賞しました。

この2作品の主演はいずれも中国でも話題の注目株です。
なので、ちょっとレッドカーペットでのその3人をご紹介。
まずは『少年バビロン』の主役の2人、董子健と李夢。
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ちょっと光が入ってて分かりにくいですが
李夢はジャ・ジャンクーの『罪の手ざわり』で演じた東莞の売春婦役で注目されました。
芦田愛菜ちゃん似の童顔だけど、存在感のある演技力の持ち主で、
『少年バビロン』でも主人公の少年の憧れの女医(というより工場の保健室
の保健婦かな)を演じています。

董子健は去年公開の大学受験生を演じた『青春派』で注目され、
東京国際映画祭のもう1つの中国作品『少年班』(こっちでは飛び級で大学
に入る秀才たちの1人を演じている)にも出ていて、青春映画真っ盛りの最近の
中国映画界で、顔もかわいいし、演技力もそこそこあるというので、
引っ張りだこのようですが、俳優としては、まあ、まだ未知数です。
レッドカーペットは歩いていたのに、QAは欠席(笑)
遊びに行ってたかな?


一方のコンペ作の『僕の桃色の夢』のほうはこちら。
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メガネをかけているのが監督の郝傑。
フィルメックスで話題をさらった『独身男』の監督です。
老人の性を描いた同監督の、今度は85%自分の体験という自伝的作品で
その監督の高校時代から監督になるまでを演じた(といっても監督自身とほぼ同年代)のが
坊主頭の包貝爾です。
2年前の趙薇監督の『SO YOUNG』でも道化役の大学生を演じていました。
今年話題の『港囧』ではその趙薇の弟役を演じているらしく、
コメディ映画には欠かせない俳優になりつつあるよう。

実年齢30を超えた彼が高校生役を演じるのはかなりつらいものがありましたが、
他の俳優たちはこれまでの同監督作品と同じく全員素人ということで
個人的には主人公の憧れのマドンナを演じた孫怡が記者会見の司会の笠井アナも
言っていたけれど
中学生から妊婦役までを演じて全然違和感がなかったのが脅威でした。
それと、全員素人だという中学時代の不良四人組を演じた下のポスターの四人を始め、
両親役や学校の先生役などの脇役のキャラが立っていて、
この監督、『独身男』もそうでしたが、どこからこれだけ濃いキャラの素人を見つけてくるのか
実はそこに一番才能のある監督だと思います。
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映画自体についての感想を言うと、『少年バビロン』は90年代初頭の倒産前の国営工場を
面白おかしく、少しほろ苦く描いているところが魅力的で、今はなき中国の庶民の世界です。
ただ、ネットで評判を呼んだという原作を読んでしまうと、
映画のエピソードはすべて原作通りで、原作のほうがやっぱりもっと面白いわけです。
張芸謀と同じ北京電影学院の撮影科卒の相国強監督だけれど、
かつて張芸謀監督が『紅いコーリャン』で原作とはまた違う映像世界を展開したのと比べると、
そこまではいっていない。
張芸謀の偉大さを改めて感じた次第です。

『僕の桃色の夢』は高校に入るまでは面白い。
その調子で行ってくれれば良かったんだけど、だんだんくどくなる感じで
主人公が監督を志すあたりからは整理されていない感じだし
中国映画界のネタで笑わすセリフ以外は平凡な出来で冗長さは否めません。
最後にこの映画を自分で撮るという(監督自身がカメラマン役
で登場)エピソードは私は要らないと思いました。

さて、今日は台湾映画2本と『古井戸』の通訳です。
いよいよ長年その出演作品で注目してきた中国のヘレン・ミレンこと
呂麗萍の登場なので、とても楽しみです。

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