『心花路放』

今年の国慶節期間中に公開された寧浩の大ヒット作。
監督が寧浩で、主演が黄渤、徐崢という『クレイジー・ストーン』
の鉄三角、今回は脚本に同作品で間抜け強盗三人組を演じて
いた岳小軍も加わっている。
黄渤、徐崢のコンビは一昨年の『泰囧』で12億元の大ヒットを
飛ばした最強のふたりでもある。
ヒットしないわけがないのだが、10億近い興収をあげるほどか
というと少々、物足りない。

そもそも、またしてもコメディのロードムービーである。
『泰囧』『后会無期』そして、寧浩の『無人区』もロードムービーと
言っていい。
なぜロード・ムービーなのか。
行く先々で新しい登場人物との出会いがあり、
そのたびに新たなコントが展開される。
目先が変わるので飽きない。
20分ごとに新しい笑いを取れるというわけだ。
脚本の弱さを補うには格好の構造なのだろう。

こういう作品が若い観客に受けるのは、じっくりと映画作品を観るよりも
次々と変わるコントを楽しむという鑑賞に慣れているせいではないのか
と思う。
かつて馮小剛のコメディがコント的と評されたものだが、最近の新世代
コメディに比べれば『私人訂制』ですら、改めて見ると、じっくりと見せる
じゃないのと思えてしまうほど。

『心花路放』では、黄渤と徐崢(役の名前すら覚えられない。それほど
この2人でしかないのだ)の旅と同時平行に袁泉演じる彼氏のいない
寂しい女性の一人旅が描かれていて、離婚したばかりの黄渤と旅の
最後に出会うのだろうなあという予想が見事に裏切られる、時間軸の
描き方の妙はあるものの、黄渤と徐崢のでこぼこコンビの旅の必然性
は『泰囧』よりも薄いし、笑いのテンションも低い。

むしろ笑いを呼ぶ個性という点では女優陣のほうに軍配をあげたい。
特に『サンザシの樹の下で』の周冬雨の変貌ぶりが最高で、
周冬雨ちゃんたら、ちょっとどうしちゃったの、と大笑いであった。
                  ↓黄渤にまたがって迫る周冬雨ちゃん
画像


ほかにも『男人幇』での愛人役がよかった張儷、お手伝いさんやお嫁さん役など堅実な女性役の多い馬蘇の
売春婦など、行く先々で出会う女性たちのユニークさはなかなか際立っていた。












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