マダム・チャンの日記

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zoom RSS 『致青春』と『北京遭上西雅図』

<<   作成日時 : 2013/05/11 08:00   >>

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ゴールデンウィークに仕事で江蘇省に行ってきた。
元北京電影学院教授で最近は言論方面で活躍中の
崔衛平さんの故郷盐城に行き、91才になるお父さん
のお話をうかがってきたのだ。

盐城は上海から400キロ、わずか2泊3日で車で往復
は結構疲れて、
当初は上海に戻ったら、1本は映画を観ようと思って
いたのだが、さすがにその気力はなかった。
そういうわけで、上海人の友だちが買っておいてくれた
DVD2枚をもらって、帰国してからの鑑賞。

まずは趙薇の初監督作『致我们終将逝去的青春』。
若手女性人気作家の原作、
『おばさんのホストモダン生活』『孔雀』『立春』の
脚本の李墙の脚本、
監修はスタンリー・クアン。
これが北京電影学院大学院監督科の趙薇の卒業
作品になるらしい。

90年代に大学生活を送った若者たちの学園生活と
30代になった現在とを対比させて描く恋愛と友情モノ。
最初の30分はテンポもよく、それなりに楽しいし、
主人公の女の子の猪突猛進型の性格も面白い。

でも、30代になってからの話が精彩を欠くのと、
若い時は溌剌と魅力的な彼女彼らが
全然魅力的じゃないのが、
わざとそう演出しているのかもしれないけれど、
映画としてはどうなんだろう、と思う。

この映画に共感できるのは90年代の中国の汚い
大学寮生活を知っている人たちだけでは、と
思っていたら、なんと公開12日間で興行収入が
5億元を突破したとのこと。
この映画にときめかないのはわたしが年を取った
何よりの証拠ということか。とほほ。

一方の『海洋天堂』の薛暁璐監督の『北京遭上西雅図』
は文句なしに面白かった。
メグ・ライアンとトム・ハンクスの『めぐりあえたら』の翻案
で、そもそも『めぐりあえたら』がケーリー・グラントとデボ
ラ・カーの『めぐりあい』(でしたっけ? )のリメイクであるわけ
だけど、ハリウッド王道のラブロマンスを、上手に中国映画
に仕立てた薛監督の手腕に脱帽。

主演の2人もとてもよかった。
湯唯も可愛いし、相手役の呉秀波もちょっと
『パパはニュースキャスター』の頃の田村正和っぽくて、
中国男優にありがちなマッチョじゃないのがいい。
『致青春』と決定的に違うのが、この俳優たちの演技と
魅力だと思う。

わざわざシアトルまで出産に来る女性たちの理由が
現代中国社会の抱えるさまざまな出産と社会事情を
ちゃんと反映させているあたりは、
さすがは前作で自閉症を取りあげた薛監督である。

非婚出産と言えば、張芸謀監督が7人の非婚児童の
父親だというので、いま大騒ぎになっているが、
さまざまな事情から海外出産する中国人が増えている
のは事実。
シドニーで出産した友人も、日本語のマタニティー
クラスはないのに、北京語と広東語がそれぞれちゃんと
あったと言っていたものなあ。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
始めまして。
夫妻那些事を見終わって、評論を探していたらここにたどり着きました。
中国のドラマや映画に詳しいですね。
これからいろいろ話したいと思います。
ちなみに、私は日本で仕事をしている中国のモンゴル人です。
よろしくお願いします。
ピンピン
2013/05/23 19:14
中国のモンゴル族の方ですね。
私も仲のいい女優さんがモンゴル族です。
中国のドラマはなかなか全部観るのが
大変で、ハマると仕事にならないので、
なるべく観ないように我慢しているんで
すよ。
映画は仕事なので(という口実で)片端か
ら見てますけど。
マダム・チャン
2013/06/07 07:18

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