マダム・チャンの日記

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zoom RSS 劉震雲、フランスの文学芸術騎士勲章を受章

<<   作成日時 : 2018/04/14 08:53   >>

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劉震雲がフランスの文学芸術騎士勲章を受章したという知らせが
昨日彼の娘さんと編集者から飛びこんできた。
おお、と思ったのは、さすがフランス、文学芸術のナイトという称号が
あるということと、その授賞理由。
マジックリアリズムならぬリアリズムマジックを創り出した、と。

なるほどなあ、と思った。
マジックリアリズムというとガルシア・マルケス。
莫言がノーベル文学賞を受賞すると日本は彼の文学に
マジックリアリズムと冠をつけたものだけど、
私は莫言文学はマルケスより聊斎志異の影響を強く
受けていると思い、なんにでも西洋の文学用語をつけ
ることに何だかなあと思ったものだ。

それに対して、このリアリズムのマジックだという評は
その通り!と膝を打った。
とにかく劉さんの小説は多弁で下世話なまでの描写で
活写する中国の人々のリアルな生態とその奥にある
やるせなさや孤独を描いている。そこが中国の人に圧
倒的に支持されるゆえんだ。

劉さんの面白い小説をなんとか日本に紹介したいと
大きな文学出版と言えば誰もが思い浮かべる何社か
に持ちこんだ時、ある出版社の編集者が
「面白いけど当社が考える世界文学ではない」と返答
してきた時、猛烈に腹が立ったものだ。
世界文学って何だよ?と。

どうも日本の受容する中国の文学には偏りというのか
変な思い入れ、偏向がある。中国でなく西洋の文学賞を
取ると過大に評価する。フィルターを通してしか、中国の
小説を評価しない。あるいは中国で発禁になるか。

そう考えていたら、今期の「三田文学」がイギリス文学の
特集を組んでいて、ここでもカズオ・イシグロの研究者たち
がノーベル賞受賞の時の日本のカズオ・イシグロ評に違和感
を示していた。

外国文学には世界文学とかいう普遍性?を求める癖に
日本人の血が入っていると日本との関連、日本、日本と
言うのって本当におかしいよなあと思う。
徹底したローカリズムこそがインターナショナルと
私は固く信じているので、中国らしい中国人の小説こそが
私の好きな中国の文学だ。

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フランス版の劉震雲の小説

実は今、ちょうど劉さんの去年出た最新作を翻訳中で
分からないことがあったので昨日の夕方チャットで質問を送った。
いつもなら即レスで返答が来るのに、今回ばかりは一晩たっても
まだ音沙汰がない。
昨夜の授賞式の後、飲んで酔いしれているのだろう。
恭喜、老劉!

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