マダム・チャンの日記

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zoom RSS さいはてに やさしい香りと待ちながら

<<   作成日時 : 2017/06/13 08:14   >>

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カメラマン李屏濱のドキュメンタリーを撮った(共同監督)台湾の
女性監督姜秀瓊のストーリー映画第一作は日本映画でした。
奥能登のさびれた海岸沿いにある船小屋を改装して、コーヒ
ー豆を炒って販売する永作博美と向かいの民宿のシングル
マザー佐々木希のシスターフッドの物語。
劇場公開の時、観に行きたくても行けなくて、
ようやくアマゾンプライムのアプリで鑑賞。
地味だけど、いい映画でした。

姜秀瓊はそのドキュメンタリーが東京国際で上映された時に
通訳しましたが、業界の人というより、大学の研究者のような
落ち着いた清楚な雰囲気と喋り方が印象的な女性でした。
この人、高校生の時に『グーリンジェ少年殺人事件』でキリスト
教を信仰する次女役で出て以来、エドワード・ヤン監督の助
監督などをしていたバリバリの映画人なんですよねえ。
こういう静謐で学究肌の感じ、台湾人の女性の魅力です。
中国映画界にはあまり見かけないタイプの女性。

そんな彼女らしさのよく出た映画で、
まず友情出演に台湾映画と関係のある永瀬正敏やイッセー
尾形が出ています。イッセー尾形、エドワード・ヤン監督の
遺作『ヤンヤン 夏の思い出』で呉念真と共演してたものなあ
としみじみ。

永作博美のナチュラルでストイックなファッションも監督の好みだと思う。
佐々木希の娘役(この子を見つけたの、すごい)の、
小学生にしてはシックなファッションが母親より、永作博美のファッションと
相通じるものがあるのもおかしい。
このあたりに女性監督らしい、気の配り方を感じます。

佐々木希の男の永瀬正敏が永作博美にも手を出そうとする。
永作博美は4歳で生き別れた父親を待って、父親の船小屋に
住むんだけど、父親は白骨化した遺体で見つかる。
なんか、男性不信と男性不在が見事に貫かれた映画で、
興味深かった。
幼い姉弟の、姉は賢く、感受性が豊かで美しい子なのに、
弟は見事なまでに、ただの普通の子なのよねえ。
この辺に監督の意図は、はっきり出ていると思います。

言葉の通じない日本の俳優を使って、
こんなにいい映画が撮れるなんて、
姜秀瓊、ただ者じゃありません。
次は是非、彼女の摂った台湾映画を観たいものです。

唯一、首をかしげたのはタイトル。
なんでこんな長いタイトルにしたのかなあ。
中国語でつけて日本語に翻訳した?
内容には合ってるけど、合いすぎてる分、
タイトルは説明じゃないんだからと思ってしまった。




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