マダム・チャンの日記

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help リーダーに追加 RSS 藤木勇人一人芝居

<<   作成日時 : 2008/07/06 12:47   >>

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昨夜は下北沢駅前劇場に藤木さんの一人ゆんたく芝居
を見に行った。『ラスト、コーション』の日本料亭のシーン
で湯唯に酒に酔ってからんだ日本人将校を演じた役者さ
ん。うちの母なんかには『ちゅらさん』の沖縄料理店長と
言ったほうがピンと来るが。

藤木さんのマネージャーのSさんは映画の脚本家でもあり、
10年前に北京児童映画祭に彼女が脚本を書いた映画が
参加した時からの友人。
その時に一緒に見て感動したのが、『草ぶきの学校』。
その後、『鬼が来た!』や『活きる』などを一緒に劇場に
見に行ったりしてたのだが、
沖縄でアジア映画祭が開かれた時にちょうど彼女も沖縄に来ていて、
藤木さんを紹介された。
以来、藤木さんの年2回ある東京公演の際には必ず声をかけてもらって
いるのだけど、毎回の公演期間が短いので、なかなか都合が合わず、
一人芝居を見たのは、まだこれが二回目。
最初に見た作品は、沖縄出身の詩人山之口莫が本島での生活になじめず、
妻子を抱えてどん底の貧乏暮らしでさんざん苦労したすえに死んでいくという、
ちょっと苦くも悲しい話だったのだが、これがとても素晴らしかった。

藤木さんの一人芝居を見て、思い出したのは、以前見た小沢昭一の
『唐来参和』という舞台。
元吉原の遊女である老婆の一人語りを演じたもの。
「小沢昭一を継ぐのは藤木さんだね。」とSさんに言うと、
一昨日永六輔さんも見に来ていて、とても気に入って昨日のラジオ番組でも
紹介してくれたとか。
今回の作品の芝居部分はコメディで、それはそれで面白かったけど、
サミットや食品の賞味切れ問題などを揶揄するトークが冴えていた。
何だかおかしいぞ、というごく普通の庶民の実感を、
独特のユーモアと語り口で語って、見事な世相風刺になっている。
客席も藤木話術に魅せられた常連客が多いと見えて、舞台と一体化、
反応がとても暖かいのは前回と同じ。藤木さんの持ち味ゆえだろう。

今回、私がもうひとつ気に入ったのは、
そう言われたらもう何も言えないという沖縄人独特の合いの手。
「だからよ」
「なんでかねー」
「であるわけさ」
の三語(息子との話の合いの手に是非活用したい)と、
そこに沖縄人の思想のすべてがあるという二言。
「うがんぶすくやさー」(御願不足、つまり拝みが足りないということ)
「なんくるないさー」(なんてことないわよ、つまり没関係ですかね)
いいなあ、これ。生活信条にしよう。

昨夜はまた、最近知り合いになったIさんが、
藤木さんたち日本人が上海で『ラスト、コーション』の撮影を
していた時に現場通訳をしていたというので、
藤木さんに再会させようと誘って連れて行った。
芝居のあとで中華屋台料理屋でSさんIさんと飲みながら、聞いてびっくり。
Iさんたら、私が20代から30代にかけて、好きで通っていた劇団に
所属していたのだそう。
(あ、もちろん若い彼女はその当時ではなく、私が通わなくなってから
だけれど)
「ブリキの自発団」と「青い鳥」。
うーん、初対面の時から、なんか波長が合うと思ったのはそのせいかも。

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