マダム・チャンの日記

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<<   作成日時 : 2008/07/03 08:30   >>

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DVDで鑑賞済みの『言えない秘密』、キャストスタッフのプロフィールを
翻訳した関係で、試写状をいただき、スクリーンでも鑑賞。
いいです。誰が何と言おうと私は好き(笑)
「人民中国」のコラムに掲載するため、イラストを描いてくれてる友人と
昨夜堪能してきた。

実は「人民中国」は台湾映画は基本的に不可。
何しろ外文部という政府系機関紙なので。
でも、香港との合作だからと強引に掲載した『靴に恋する人魚』という
前例もあるから、今回も多分大丈夫だろうと見越している。
台湾総統が大陸寄りの馬英九になったことでもあるしね。
ついでに言うと、このコラム、編集部がつけたタイトルが「名作で学ぶ中国語」なもので、
たまーに映画オタクの日本語ペラペラ編集長から、「これが名作ですかあ?」と
いう突っこみが入る。
今年から紙面がリニューアルされたので、「名作」というタイトルの縛りを
取るかどうかも検討されたそうで、
筆者としては是非削除して欲しいと思ったのに、続行されてしまった。
1年に12作も純粋中国映画から「名作」を選べだなんて、ご無体な、というもの。

でも、『言えない秘密』は文句なしに「名作」に入ると私は思う。(広い意味で)
初監督でこれだけの映画が撮れたジェイは、
ビル・コンが集めたスタッフは確かに精鋭揃いではあるけれども、
やっぱり監督の力も否定できない。
スターの余芸ではなく、ちゃんと本格映画になっている。
これ以下の映画、中国にも日本にいくらでもあるものね。
細かな伏線があちこちにはりめぐらされていて、
ジェイって神経が細やかなんだなあと改めて思う。
中国では「いろいろな映画のパクリじゃないか。」という批判も確かにあった。
私も20年以上前の映画『時をかける少女』と
30年以上前のNHKの少年テレビドラマシリーズ『タイムトラベラー』(古い!)を思い出しもした。
でも、そういう些細なことはどうでもいいと思える魅力が、この映画にはある。

そして、何よりもヒロインがとにかく美しい。
ジェイの審美眼はすごい。
グイ・ルンメイはいままでの出演作で一番美しい。
『初恋のきた道』がチャン・イーモウによるチャン・ツィイーのプロモーション映画なら、
『言えない秘密』はジェイによるグイ・ルンメイのプロモ映画になっている。
ジェイとの噂が飛び出したのも無理はないぐらい、映画の中での2人はいい感じ。
生徒役の1人1人もまったく無駄がなく、配置が適切で、存在感が効いている。
1979年の学級委員の女の子に至るまで。
感心したのは1979年の生徒と1999年の生徒の髪型と雰囲気の違い。
特に男子。
1979年当時の台湾の「男生」は坊主刈りなんだあ、と。
戒厳令前と後でこうも変わったという台湾の歴史がよく分かる。

最後の最後に明かされるパラドックスだけど、あれだけは謎(笑)
SFオタクはどう見るのだろう。
一緒に見た友人は、1999年の夏以降はノストラダムスの予言によれば、
この世は滅亡するわけだから、
1999年以降はなし、という前提であのエンディングがあるのでは、と言う。
確かに、ノストラダムスって日本より中国の台湾でのほうが
信じられてる感じがしたから、それ前提で作られた話なのか。
今度、ジェイに会う機会があったら、是非聞いてみたいところだ。
ところで、シャンルン以外に唯一シャオユーが見えていた用務員さんを
演じているのは、ジェイのスタイリストさんだった。
DVDで見た時は気づかなかった。
改めて見て、演技が上手いのに爆笑。
彼といい、アンソニー・ウォンといい、普段の地を知り尽くしたジェイ
ならではのキャスティングと性格設定だなあ、と思う。
彼らの演技を一番楽しんだのは、きっとジェイでしょうね。

この10年ほど、恋愛映画にはときめかなくなっていた私だが、
ジェイとルンメイちゃんの恋は子どもの恋愛を見守る気分で見たし、
息子を失うかもしれない父親の気持ち、
娘を失った母親の気持ちが痛いほど身にしみる切ない映画だった。

























































































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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
私も『不能説的・秘密』は名作だと思います。今まで観た映画の中で一番か二番目に好きな映画です。雰囲気がものすごく好きです。サントラも素敵。その世界にどっぷり浸れるし,目に,耳に,とても心地よいです。
早くスクリーンで観たいです!
今岡
2008/07/03 09:55
ひょっとしてジェイは『1999年の夏休み』も観たのではないでしょうか...?是非、これも聞いてみてください。
マダム、切ない気持ちになったのなら「美しいこと」も是非。こんな「なにこれ、超おもしろいー!」な映画を紹介頂きまして私ができる精一杯のお返しは「美しいこと」をお貸しすることしかできないと。気が向きましたらいつでもご連絡を。上・下セット懐であたためながらお待ちしております...。
孝姐
2008/07/03 19:41
今岡さん
『藍色夏恋』といい、『言えない秘密』といい、
こういう青春映画は中国からは出てこない。
台湾のセンシビリティーですよねー。
東京は8月23日初日だそうです。岡山は?
マダム・チャン
2008/07/03 21:18
昨夜帰り道にサラリーマン同士の恋物語でも
ボーイズラブと言うのかなあ?とふと疑問に
思いました。うーん、BLまで手を出してしま
うと大変なことになりそうで。更年期の腐女
子というのも、どんなものかと…。
『1999年の夏休み』!深津絵里が出てたやつ
ですね。あれって原作は漫画でしたっけ?
宣伝の人がメールで確かにスピリチュアル
な何かがある、と言ってました。机の文字
なんかもそうですよね。
マダム・チャン
2008/07/03 21:22
 前売り券は手に入れましたが,岡山の上映日はまだ決まっていないようです。岡山はなかなか観たい映画を映画館で観ることができないので,観られるだけありがたいんです。「シネマクレール」という貴重な映画館です。(「ポレポレ東中野」に近い雰囲気でしょうか。)そんな映画館が消えてしまったら,一体どうしたらいいんでしょう。できる限り足を運ぶことくらいしかできません・・・。

 台湾のセンシビリティー,確かにそうですね。同じ中国語圏でも違いがあるって面白いですね。(ちなみに私の性格はなんとなく東北人っぽいです。)
今岡
2008/07/04 12:18
『時かけ』と『タイム・トラベラー』ですかぁ〜
ここに、反応してしまいました。(爆)
『タイム・トラベラー』好きだったんです!今、ああいう少年・少女向けのドラマってないですよね。アニメになってます。
映画も見てみたくなりました。


sion
2008/07/04 12:52
マダム...本見せた時食らいつきよかったですよ...。ピュアな恋心はサラリーマンだろうとboyになるのです。でもBLじゃなくて純愛ですよ。
映画ですが、ルンメイちゃわんが2回目に泣いた理由が「あっこれだったんか!」って胸キュンと同時に自分も歳とってにぶくなったものだとさみしくなりました。
でも『初恋の来た道』でマントウ抱えて吹雪の中を飛び出した少女の気持ちは解せないんですよね、今でも...。
孝姐
2008/07/04 19:48
sionさん
同世代ですねー。私も好きでした。
あの頃のNHKはいいのをやってましたよね。

今岡さん
私も中国人に典型的北方女人的性格と太鼓
判を押されています。繊細さのかけらもな
し、ということか。

孝姐さん
私は三浦しをんの「月の魚」とか「まほろ
町」シリーズ程度の、男同士の愛とまでは
いかないけど、誰よりも分かり合える関係
程度でいいかなあ。
招弟はマントウ抱えて出ていったんでしたっけ?
餃子じゃなく? 今度12月に岐阜の映画祭で
「初恋」の講演やるんで、それまでに見直して
おかないと。

マダム・チャン
2008/07/05 09:24
キノコ餃子ですよね。つい最近見直したばかりなので確かだと思います☆
今岡
2008/07/05 15:26
吹雪の夜に無謀に飛び出した時セイロからもっていったのは餃子でしたっけ?とにかくあの錯乱の仕方が激しいな、と。あの激しい情熱は初恋にはあるのかな、と。その後、村の大人達が先生を連れてきた事はちょっとだけいいなと思った。そいえば『来来往往』だってちょっと触れ合って見つめ合って分かれて、再会した時はホテルに直行したプー様と許晴には驚きましたよ。まるで暴走列車だよ...。
孝姐
2008/07/05 22:57
名古屋在住のOです。
今年のあいち女性映画祭、淡く期待していた作品は全滅しちゃいましたが、12月の岐阜の映画祭ってぎふアジア映画祭のことですか? 既にチケット発売中なのにHP見ても肝心の上映作品の情報がない!?
滅多にないチャンス。講演される日に行ってみたいですね。
O
2008/07/05 23:20
やっぱり、キノコ餃子でしたか。せっかく作って
待ってたのに、反右派闘争で先生が町に連れ戻さ
れて食べられなかったからですね。

中国人は一般的に日本人より情熱的だと思います。
東洋のラテン民族ですから。
マダム・チャン
2008/07/06 12:18
Oさん
そうです、岐阜のアジア映画祭。
『初恋のきた道』は12月6日午後上映、
講演は映画上映後だそうです。
時間があれば是非おいでください。
私は日帰りで新幹線で行きます。
女性映画祭、中国作品はドキュメンタリー
だけみたいですね。
マダム・チャン
2008/07/06 12:21
映画祭情報ありがとうございます。
毎回いいなぁと思いつつ、実はまだ一度も行ったことのない隣県の映画祭。初挑戦狙います。
(ブログなみの激辛は無理でも?!)ピリ辛トーク、期待しています!
O
2008/07/06 22:52
はい。期待に応えて、辛目トークで
行きたいと思います。
この映画は喋る事が一杯あるので、
引き受けた次第ですし。
マダム・チャン
2008/07/07 10:09
>この映画は喋る事が一杯ある
未見なので直前に観ただけではトークについて行けないかなぁと思いつつ。行く気満々です!楽しみにしています。
O
2008/07/07 22:16
はじめまして。いきなりの※ゴメンナサイ^^;
ジェイチョウのfanです。
この映画のプロフィール部分を翻訳された方なんですね!素敵!!
鑑賞した感想、とても興味深く拝見させて頂きました。大部分が私の感じてたこととドンピシャで、「そうそう!」と頷きっぱなしでした☆
髪型・衣装・配役・風景・音楽等など全てにおいてジェイのセンスが散りばめられた本当に凝ったジェイらしい作品だと思います。これが単館上映だなんてもったいなさすぎますーー。
あと、エンディング・やっぱあれ、謎ですよね!?
ノストラダムスの予言説・・・なるほど、そういう発想もあるんですね!ちなみに私は、小倫はそもそも最後のピアノの1音を弾けなかったと思ってます。なので最後は年月の関係ない架空の世界=天国・・かと。ほんと、ジェイに実際んとこどーなんだと聞いてみたい(笑 
p
2008/07/22 01:53
pさん
私ですらくすぐられるのだから、ジェイのファン
には、もうたまらない映画でしょうねえ。
ある意味、古風なんですよね、ジェイの趣味は。
そこが良い。育てられ方のせいなのか。
最近テレビでアニメの『時をかける少女』を見て
こちらは超今風で。『言えない秘密』はむしろ
大林監督の実写版に近い何かを感じました。
マダム・チャン
2008/07/25 18:40

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