マダム・チャンの日記

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help リーダーに追加 RSS 災害を題材にした文学と映画

<<   作成日時 : 2008/06/01 11:41   >>

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四川大地震を題材にしたストーリー映画がもう中国で製作されようとしている。
監督は『雲水謡』の尹力。ああ、もうねー、見る前から想像がつくというもの。
同じ監督の『二人のバレエ』もひどかったものね。
どうしてこういう題材の映画を慌てて撮るのか、と中国でも各新聞が
疑問を呈している。
製作費がバッチリ、国から出る国策映画のさいたるもの。
SARSの時も、それを題材にした映画が製作されたが、
話題にもならなかった。

日本はさすがに映画は少ないが、何かあると児童書がよく書かれる。
そして、山古志村に残された犬の話だとか、
踏切事故で犠牲になったお巡りさんの話だとかが、
学校や塾の課題図書に選定されてしまう。
パラパラと書店でめくって見て、息子に薦めるのはいずれも却下だ。
今年の夏休みに息子に読んで欲しいとすでに買ってあるのは、
江戸の安永年間を舞台にした算数好きの少女の話、『算法少女』。
和算書『算法少女』を著したという実在の少女の物語だから、
同じ年頃の算数好き息子も興味を持つだろうし、
俳諧や一揆、蘭学など江戸の文化や社会の様子もふんだんに出てくる。
大人が読んでも、とても面白かった。

史実からある程度時間が経って、距離を置いた作品にこそ、
時間が経っても変わらない普遍性もあるし、熟成された豊かさがある
ものが多い。
要するに粗製乱造はダメってこと。
そういう意味でも劉震雲の『温故一九四二』はお薦めだ。
内戦に悩む国民党が見殺しにしようとした河南地方の飢饉の災害者に
日本軍が人心掌握のため軍糧を放出したという史実を題材に、
深刻なテーマをユーモラスな筆致で描いた作品。
劉震雲脚本、馮小剛監督という『携帯電話』コンビでの映画化の話もあるが
あまり進んでいないらしい。
これぞ中国の災害文学の傑作。
四川大地震映画なんかよりも、中国政府はこっちの映画化をバックアップ
すべき。

劉震雲は明日の夜のNHK教育中国語講座の終わり5分ほどに出演する。
話がとにかくメチャクチャ面白いので必見です。






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