マダム・チャンの日記

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<<   作成日時 : 2008/05/15 08:12   >>

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すごい映画を見た。
2006年にレイトショーで公開されてたみたいだけど
昨夜のNHKBSのサンダンス映画祭特集で。
岸田今日子さんと吉行和子さん演じるお婆さんの姉妹が
ガラクタを貯めこんでは大事にしまいこんでいる。
ある日、たくさんの赤い毛糸玉を拾ったら…、と展開する
不思議なお話。

ここからはネタバレです。
冒頭の川に流れる赤い太い糸や、道をひきずっていく赤い糸を見た瞬間に、
すぐに月経を連想。
そしたら、やっぱり、そうだった。
さすがは女性の監督です。
お婆さん姉妹は子どもの頃、赤ちゃんが出来たと編み物をするお母さんに、
編み物をしていると子どもが出来るのよ、と子供だましなことを教えられる。
年頃になった2人は幼い頃遊んだ自分たちと屋敷そっくりの人形と
人形の家を捨てようとして、バタ屋の青年がそれを拾う。
(ここもすごい象徴性。人形の家は処女性、青年は処女を与えた男性ってこと?)

青年に恋した2人は幼い頃の母の言葉を信じて、
実在の青年からは背を向けて、ひたすら赤い糸で、
長い長い絨毯みたいなものを編み続けるが、
当然赤ちゃんは出来ない。
青年も人形の家をこっそりと返しに来る。
失望して、屋敷に閉じこもり、ガラクタを拾い続けては
屋敷を覆い隠して、年老いていく2人。
わりとありがちな話を映像化する発想と手腕がすごい。
2人が最後に川に流してしまう長い赤い毛糸の絨毯みたいなものが
そろそろ更年期の私にはとってもとってもリアルだった(笑)
私は編み物できないけど、そう言えば初潮から今日まで
あんな感じだよな、と。

そして、お婆さんになった2人の前に赤い毛糸で服を編んでは解く
不思議な少女が現れ、
ヨウカイに変化していた屋敷中のガラクタを始末してしまう。
すっきりした屋敷がその原形を取り戻すと、
お婆さんたちも何かから解放されたように明るさを取り戻し、
屋敷を出て、旅に出るというすごい話でした。
一緒に見ていた息子は怖面白な映像に魅せられて
最後まで見てしまったものの、訳わかんない状態で、
「何なの? これ?」
分からなくて当然、あんたに分かったら、それこそ怖い。

映画全体はとってもアートでレトロで雰囲気が可愛い。
途中、アニメーションも挿入されたりして、
ちょっと、台湾映画の『靴に恋する人魚』を髣髴とさせる。
監督の富永まいさんはCMや短編アニメでその異彩が
すでに有名な人だと聞く。さもありなん。
いいなあ、これ。ガーリーテイスト満載。
今朝早速アマゾンでDVDを購入した。
監督の次の作品が楽しみ。今度は映画館で見るぞ。
岸田今日子さんの映画の遺作がこんなに素敵な映画なのも
長年のファンとしては、とてもうれしい。



















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