|
息子の学校は全校児童が漢検を学校で受ける。 4年生までは学年相当の級を毎年一回受けるだけなので、 受かって当たり前、落ちたら超恥となるわけだが、 高学年になると、5年で年に三回、6年で二回、受検し、 各回ごとに順当に1級ずつ合格して行けば、 小学校卒業までに準2級、高校在学相当レベルまで到達する ことが可能となる。 今年の卒業生は12人が準2級に合格したそうだ。立派である。 普段、国語関連にはあんまり関心を示さない息子であるが、 このラウンドをクリアしていく感覚にゲームおたくの性が刺激されたと見え、 俄然張り切りだして、漢検DSのソフトを買ってくれと言う。 しぶしぶ買ってやった途端に、私のほうがハマってしまった。 検定の類には昔から全然興味がなくて、英検も何も持ってないし、 HSKすら受けたことがなかったのに。 さすがに2級は高校合格程度だから、 まあ、当然1級からよね、とやってみたわけだが、 1級って、はっきり言って中国語をやってる人間にものすごく有利な出題が多い。 四字熟語なんてすべて中国語みたいなもの。 「情緒てんめん」って、つまり「纏綿じゃーん、チャンミエンね。」と発音しながら、 「甜言蜜語」なんて「甜蜜蜜〜♪」と口ずさみながら書けてしまうわけで。 時には漢文の知識も動員可。 「あたかも〜ごとし」はつまり「宛如〜」だし、 「不惜身命」なんて、そのまんま漢文である。 が、しかし、読みとなると時々「へ?」と手が止まってしまう。 どうして、この漢字を日本語はこう読むわけ〜?というのが結構ある。 訓読みは送り仮名から推測がつくし、要するに和語のボキャブラリーが物を言う。 けれども、漢語の音読みのほうはと言うと、これがえらく現代中国語の発音と かけ離れていて、どうも納得がいかないものが多い。 一番、「え〜?」と思ったのは「嫩芽」を「どんが」と読むこと。 「ドン」なんて音、この字の意味に合わないじゃないのよと思う。 「NEN」という柔らかい響きがいかにも相応しいと思うのに、 「ドンって何なんだよ、ドンって。」とプリプリして漢和辞典を引いたら、 「どん」は漢音、呉音は「のん」とある。なるほど。 漢音ということは、つまりは野蛮な北方の狩猟民族の発音である。 勇壮を旨とする彼らにとって「女のよう」とか「ヤワ」とかいう意味は、 「鈍」の派生語なわけで、それで発音も同じだったのに違いない、と、 大学の専門課程で「中国語学原論」を教えにいらしてた東大の平山先生に 四年間で唯一のBを食らい、 オールAなら卒業時にもらえる金時計を惜しくも取り逃がした私は決めつけた。 これでも一応、教養課程の一年で「言語学」を習った慶應の鈴木孝夫先生の 理論に依拠した推論であるところが、下からの塾員たる所以、なんちゃって(笑)。 それにしても「嫩緑」が「どんりょく」だなんて。 道理で日本人が「新緑」とは言うけど、あまり「嫩緑」とは言わないはずだ。 どんよりしちゃうから。 いよいよ、新緑の美しいGWですね。 |
| << 前記事(2008/04/24) | トップへ | 後記事(2008/05/01)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
今日はお会いできて嬉しかったです。いろいろ面白い話をしてくれて、とても楽しかったです。そして、私にとっていい刺激になりました。帰りの道に、これから、どういうふうに頑張るべきか、とずっと考えていました。修士課程に進学して以来、演習や発表などで一日一日が過ぎていきました。たまに疲れも感じますが、好きな勉強だから、苦にはならないです。でも、専攻の勉強だけではなく、翻訳、文章を書く力、もっと自分を磨いて行きたいです。 |
manhong 2008/04/29 00:17 |
文系の院生は就職も大変ですが、頑張って |
マダム・チャン 2008/04/30 06:58 |
| << 前記事(2008/04/24) | トップへ | 後記事(2008/05/01)>> |