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昨日から94才のお爺ちゃんの通訳をしている。 来年2月に岩波ホールで公開予定の『胡同の理髪師』で自分自身を 演じている靖奎さん。 靖さんは94才とは思えないほど頭もしっかりしていらっしゃるのだが、 さすがに少しお耳が遠いので、耳元で大声で通訳しないとならない。 ついつい、そのまま大声で取材している方にも日本語で返してしまい、 途中で、「あ、こんな大きな声は必要なかったですね」と気がつが、 日本語と中国語の切り替えと同時に声のトーンまではなかなかすぐに は変えられない。 この映画はもとはといえばCCTVのドキュメンタリーを見たモンゴル族の ハスチョロー監督が靖さんを訪ねて、靖さん自身の生活を映画にしたも のだそうだが、 独りの老北京の老いてなお凛とした姿を描くことで、 老城から現代都市へと変わりゆく北京を愛惜をこめて描きつつも、 現代の人々をチクリと批判して、なかなかの傑作である。 個人的には出てくる人々が素人も役者もみんな見事な「北京話」なのが 私の耳には心地よく、本当に楽しかった。 特に靖さんの親しい友人で顧客でもあるという什殺後海のモツ肉料理屋の 張さんとその息子(これは役者だろう)のユーモラスなやり取り、 靖さんのマージャン友だちたち(これも多分ベテラン役者たち)の会話がいい。 こうした「地道的北京話」は馮小剛が正月映画を撮らなくなって以来、 なかなか映画では耳にすることがなかったので久々に堪能させてもらった。 それにしても靖さんの長寿の秘訣は個人的にもおおいに参考にしたいところ。 まずは、何と言っても規則正しい生活だそう。 映画では6時起床、9時就寝、午前中は散歩とお得意さんの散髪、 午後はマージャンと猫を抱いてまどろみ、少量を食べていたが、 実際の生活もそうで、朝食は7時、お昼ご飯は11時半、夕ご飯は5時という リズムを崩すと体調が悪くなるそう。 生活習慣以外で大事なことは、あれこれくよくよと思い悩まないのが一番 体にいいとのこと。 上記の生活習慣と生活態度は私もかなりそれに近いので長生きできるかな? ただ、靖さんによれば、人に嫌なことを言ったりしたりすれば必ず自分に帰ってくる、 すべての禍と病は自分の身や口から出る、とのことなので、 この点はおおいに肝に銘じたい、とは思う。 だけど、私、作品や人の悪口、好きだからなあ。 90までは生きられないかも。 |
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